“STRAYDOG”番外公演「産声が聴こえない。」 感想

はじめに

2025年 6/14(土)と6/15(日)なつみ組を観劇。
1日経ったので、少しでも落ち着いた感じで感想を記せれば良いと思う。

スピリチュアル的な世界観や宇宙ともつながる話も織り交ぜるために解釈が難しい場面があることをお許し下さい。

推しの七々原瑚子さんが(@cocotandayo_)が前作も出演されたこともあって観劇を決意。
と言うことばかりではなく、歳を重ねて「生と死」「性と死」についてスピリチュアル的な目線で深く考えることも多々あり、題材の大きさと前作の評判が後押ししてくれての決意が大きかったのだと思う。

本題の前に

今は、物質世界のエーテル界にいる我々ですが、
その上にある触れない領域のエーテル界、
感情の領域であるアストラル界、
言葉に出来る思考の領域である低位メンタル界、
言葉で表現できない思考の領域である高位メンタル界、
直感の領域であるブッディ界、
高次元の存在であるアートマ界、
魂の核の領域であるアートマ界、そして、、、
神の領域であるロゴス界へと昇っていきます。
それがアセッションと言われるもの。

昇っていくとは、物質の変化と同じで、凝固しているものは重く、気化するものは軽くなるということ。
つまり、エネルギーの凝固度が高いほど重く周波数は低く、エネルギーが軽くなれば周波数は高くなる。
周波数とは振動であり、素粒子が何度も往復するから静かであり精巧であり、脆く、そして壊れやすい。
人のメンタルも同じく、感情で崩れやすいのは精神的に高い位置にあるからとも解釈することができます。

それが見えるものと見えないものの界層(セカイ)を表します。(太陽系七つの界層)

【STORY】

彼女はいつも孤独だった。
風俗嬢として生きる彼女は、ネットカフェに住み、その日暮らしの毎日を送っていた。
そんな彼女はとある大きな決断を迫られる事に……。

少女はいつも迷っていた。都内の高校に通う少女は、周りとの差に悩んでいた。
普通とは? 常識とは? と悩む少女のもとに訪れた、凄惨な結末とは……。

夫婦はいつも焦っていた。結婚生活5年目、恵まれた毎日を送っていた二人だったが、妻の不妊症により子宝に恵まれず、ついに不妊治療を始めた。しかし、度重なるすれ違いにより夫婦仲は徐々に険悪になっていく。夫婦の導き出した答えとは……。

絡み合う3つの人生が映し出す、現代社会の闇とは。あなたはこれを、許せますか?

挿入曲について

産声が聴こえない。

まず、驚きを持ったのが、冒頭の雷鳴が響く豪雨の中で負の感情を演出し流れた、ギターの弦がもの悲しさを誘うビートルズの「Don’t let me down」。
そして、主人公であるデリ嬢の相沢美穂が自分の赤ちゃんをロッカーへと届けるシーンが相重なる。
これがのちの伏線につながり物語が始まるのですが、この曲の意味でもある「がっかりさせないでくれ」が誰に向けての言葉なのか、それとも誰からの言葉なのか、美穂自身への自らを問うた言葉なのか、最初は曲調のイメージでしか捉えていなかった始まりですが、あとで見た森岡利行氏のブログでその意味合いを共感できました。
森岡利行オフィシャルブログ『監督日誌』

だからロッカーへ「置く」のではなく「届ける」と表現しています。
それは終わりのセリフ「ただ、見つけて欲しかった、、、」の美穂の言葉とピアノの旋律から始まるルイス・キャパルティの「Someone You Loved」で観ていた人は納得していただけると思う。

The Beatles 「Don’t let me down」

Lewis Capaldi 「Someone You Loved」

始まりのギターから終わりのピアノの音は感情を表す言葉でもあると思う。
それが説明した言葉ではなく、感情の領域でもあるアストラルの領域であるのだなと感じています。

観られていない方は意味がわからないと思うので、是非ともアーカイブを視聴して頂いて、わたしの言う最初と最後の意味を感じ取って欲しいなと思います。
視聴期限が 6月27日(金) まであるのでまだ間に合います。

推しがいるのでなつみ組を上にしております。(失礼)
“STRAYDOG”番外公演「産声が聴こえない。」なつみ組 アーカイブ
“STRAYDOG”番外公演「産声が聴こえない。」あかり組 アーカイブ

キーポイント

場面が切り替わり、現実へと戻ります。
そこでまず、目につくのがこれから幾度となく流れる「ニュース」と言う劇中アイテムの存在。
いくつかキーポイントがあると思うけど、これもそのひとつ。
それは、ただ表面上の事実だけが流れ、「悪いやつがいるものだ。」と受ける止める世間と苦しい胸中にいる「どうしようもない。」当事者とのギャップ。

それは、優花の母でもあり、助産師の由紀が家事をしている何気ないシーンや妊娠できずに苦しんでいる香織が由紀と病室で話しているシーンとか、何気ない日常のひとコマが感情や場面を大きく変わるきっかけを作っている。
このタイミングで、、、と感じるのは、何も劇中だけのことではなく、すぐに忘れてしまうささいな日常でも同じだと思う。
それは、偶然ではなく、推しに出会えたこと、そして公演を観たこと、すべてを含め必然なのかもしれません。

キーポイントやアイテムは、他にもあってこれは自分だけが感じたことかもしれないけど、食べる(飲む)シーンが多くあったこと。
ポストでも気になったこととして挙げました。

例えば、廃棄物処理場でのゴミ処理業者の石井さんと古川医師との駆け引きに缶コーヒーが使われたり。
それは、人生経験豊かな二人がブラックの缶コーヒーをアイテムとすることで人生の苦みをも演出していると思いました。

また、美穂が助産師の由紀の娘である優花と話す場面で、ほお張る甘いものは(アプリで知り合った彼、)颯太とのノロケ話にさりげなく意味を持たせている気がするし。
それは苦いものと甘いものとの人生の対比でもあるとも感じました。

美穂の同僚で友達でもある加奈子と大樹が二人で話すときに食べるおにぎりもすごく意味があったと思います。
と言うより、おむすびと言った方が良いかな、、、それは赤ちゃんと母との「結び(臍の緒)」とも言い換えられるから、、、。
いくつかの場面でも食べることはなくても成立出来たはずなのに、食べることを随所に持ってきたのは、人が生きていく上で食べることと、母からの結び(臍の緒)は胎内にいるときも、生を受けてからも、生きるために食べることにもつながっているんだなと思いました。

命のカケラ

そして、もうひとつのキーポイントと言うか考えさせられた場面は、前出した廃棄物処理場でのひとコマ。
自分のモットーは、「人は死ぬために生まれ、人は死ぬために精一杯生きる」を心根として生きているんだけど、ゴミと一緒に燃やされた、「死ぬために生まれる命」どころか、「死ぬことすらも許されない命」は、ものすごく考えさせられました。

宣伝ではありませんが、そんな産婦人科の目が触れない話を漫画化した作品を置いておきます。

『透明なゆりかご』沖田✕華

処理場で燃やすことで煙(気)となって人工的に軽くして天に昇らせているけど、この世に生まれて心が成長して魂がカラダを繰り返して、カルマを拭い、軽くなり、それが氣となりアセンテッド(次元上昇)する。
これは冒頭の『本題の前』で書いた話しともつながっています。

天に昇るは宇宙とつながること。
だから土葬ではなく神代の國である日本は火葬して火で弔うのです。
4カ月未満の中絶胎児、3分の1の自治体でゴミ扱いの実態:厚労・環境省の調査で判明

すべてがそうではなく、命の尊厳を守る自治体もあることも追記しておきます。
『妊娠4カ月未満の中絶胎児の取り扱いを独自の条例で定めている自治体は11カ所で、調査対象自治体の10.6%に過ぎず、火葬場で取り扱うように指導していた自治体は静岡市、浜松市の2県と青森県内と静岡県内の各1町の計4自治体だけだった。

推しには言ってあるので隠すこともないけど、わたしの住まいも命の尊厳を尊いものとして理解してくれている市で、ここで生まれた意味があるのだなと改めて思います。

そんな推しの七々原瑚子さんの””STAYDOG”舞台公演 公式ブログはこちら。

まだ、命を望んでも叶わない幸せと、その幸せは自分のためなのではないのでないかと言う場面など語りつくせないところが多々ありますが、いつかその目線にもフォーカスするとして、最後、、、

ひとりでは生きられない

望まぬ命を宿したあなたの隣にいるのは、あなたを想う仲間や友達や家族がいると言うこと。
それは、劇中では加奈子の存在であったり、萌子の存在であったり、あそこまでしてくれる友達はそうそういないと思います。
でも、それ以上に大樹の存在は大きかったと思います。
友達以上の関係性はその後の続きが気になってしまいます。

自分はメッセンジャーでエンパスだからひとりで生きていくことに抵抗はないけど、遠く離れた友達は何人もいます。
勝手にこっちが思っていることかもしれませんが。
でも、それでもいいのです。
想いがあれば。
人はひとりでは生きていけない「死ぬために生まれたカケラの集まり」ですから。

それでは、観た方でも紹介した、いくつかのキーポイントを頭に入れて、アーカイブを再度、観てもらえれば生で観劇した時とは違った発見があるのではないかと思います。
気づいた人は仲間ですね。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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